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1.発酵方法による分類

 一口にビールといっても、その種類は本当に様々です。
 発酵方法、産地、ビールの色など、分類方法もいろいろですが、ここでは発酵方法による分類をご紹介します。


上面発酵(エール)

 出芽酵母を用いて作られるビールです。常温、短時間で発酵します。発酵の際、大量の炭酸ガスが発生するため、酵母がガスとともに上部に溜まります。このことから「上面発酵」と呼ばれています。
 ビールの歴史は、メソポタミア期までさかのぼりますが、シュメール人によって、紀元前6-7000年頃から作られていたといわれるビールはこの方式です。
 日本ではあまりなじみがありませんが、19世紀以降、ラガーが世界的に普及するまでは、ほぼ全てのビールがエールだったそうです。

下面発酵(ラガー)

 低温で、比較的長い時間かけて熟成されます。発酵の際、酵母が下に沈殿することから、下面発酵と呼ばれています。
 元は、ドイツ、バイエルンの一地方でのみ作られているものでした。冷蔵庫のない時代ですから、冬の間ずっと洞窟の中に貯蔵され、ゆっくりと醸造されていたそうです。19世紀になると、冷蔵技術の発達で場所を選ばずに製造することが可能になり、世界中に広がりました。
 現在、日本で製造されているビールのほとんどがラガーです。また、世界に目を向けても、その生産量の大部分を占める主流方式です。

自然発酵(ランビック)

 ベルギーの伝統的なビールで、ブリュッセルとその近郊でのみ製造されています。培養された酵母ではなく、屋根裏の天井や壁についている、自然の野生酵母を用います。 熟成時間の長さが特徴で、比較的熟成期間の長いラガーでも数ヶ月程度のところ、ランビックは短いもので1年、長いものでは3年程度かけてじっくりと熟成されます。

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